頭上に広がる幻想的な青白い光。美しいツチボタルを観に行こう!
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- カテゴリ: 観光・アクティビティ
- 作成日:2016年2月29日

ツチボタルってどんな生きもの?
自然が豊かでさまざまな生物が生息しているニュージーランド。日本ではなかなか見られない珍しい生物も多く、そのうちのひとつがツチボタルです。
英語でグロウワームと呼ばれるツチボタルは、その名の通り発光する昆虫。ただし日本のホタルとは全く種類が異なり、ハエや蚊と同じハエ目に分類されます。発光するのは幼虫の時のみで、生息場所の条件もかなり限定されます。ツチボタルが好むのは、湿度が高く、エサとなる小さな虫が集まる川に近く、獲物を捕らえるために体から分泌される糸を絡まずに垂らすことができる風のあまり吹かない場所。すなわち洞窟や鬱蒼とした森林などに生息しています。
Photo: © Spellbound Glowworm & Cave Tours
ツチボタルのライフサイクルは約18カ月。産卵から孵化までに22日間、幼虫でいるのは9~12カ月、サナギとなり孵化するまでに12~13日間を要します。成虫には口がなく、食べ物を摂取しません。交尾をし、産卵をするとすぐに死んでしまうので、成虫になって2~4日間しか生きないのです。
ツチボタルが発光するのは獲物をおびきよせるため。また、羽化する前の雌のサナギも雄の成虫を引き寄せるために美しい光を放ちます。
ツチボタルが観察できるのはココ!
ワイトモケーブ/Waitomo Cave
Photo: © Tourism Holdings
オークランドから車で約2時間30分、ロトルアから約2時間の小さな町ワイトモにある洞窟。周辺に大きな洞窟は個々を含めて3つありますが、その中で最も多くの観光客が訪れるのがワイトモケーブです。
洞窟内へ個人で入ることはできず、ツアーでのみ見学OK。ガイドの案内で説明を聞きながら神秘的な鍾乳洞を歩き、途中から船に乗って洞窟内を流れる川をクルーズ。この際、洞窟の天井一面を覆い尽くすように光るツチボタルを鑑賞することができます。
ワイトモケーブへはオークランドから日帰りツアーも利用できます。周辺のロトルアやホビット村観光と組み合わせたタイプもあり、時間を有効に使ってあちこち巡りたい時も便利です。
ワイトモ1日観光
ワイトモ&ロトルア1日観光ツアー
ワイトモ・ホビット村1日観光
ワイトモ探検洞窟ツアー
テ・アナウ・グロウワームケーブ/Te Anau Glowworm Caves
Photo: © Real Journeys
ミルフォード・サウンドやダウトフル・サウンドのゲートタウンである南島南部の町テ・アナウ。町に面して広がる国内で2番目に大きな湖、テ・アナウ湖の西岸にある洞窟でツチボタルが観察できます。
ここは約1万2000年前に誕生した若い洞窟で、今も川による浸食が続いています。洞窟へはボートでアクセスするため、ツアー参加が必須。同行ガイドが歴史や自然背景について解説してくれます。ハイライトはツチボタル見学では地底に星空が広がったかのような光景に感動すること間違いなしです。
催行会社:リアル・ジャーニーズ/Real Journeys
電話:0800-656501(ニュージーランド国内通話料無料)、03-249-6000
出発地:テ・アナウ
所要:2時間15分
料金:NZ$79
URL:www.realjourneys.co.nz
番外編:アクティビティを楽しみながらツチボタル見学
ワイトモケーブ・ブラックウォーター・ラフティング
Photo: © Tourism Holdings
ウエットスーツを着てヘッドライト付きのヘルメットを装着し、浮き輪代わりにタイヤチューブを抱えてワイトモケーブ内の川を進むユニークなアクティビティ。流れはほぼ緩やかですが、高さ3mほどの滝を滑り降りるスリリングな体験も!川下りを楽しみながらツチボタルの観察ができます。