ニュージーランドに息づくマオリ文化を体感

ニュージーランドに息づくマオリ文化を体感

暮らしに深く根ざしたマオリ文化

ニュージーランドの先住民であるマオリ。現在、国の総人口の約14%を占め、今もその文化や伝統はニュージーランドの暮らしに深く根ざしています。そんなマオリ文化を体感するのもニュージーランドを旅する魅力のひとつ。マオリゆかりの地に足を運んでみましょう。

マオリ文化

マオリのルーツとは?

マオリは約1000年前、7隻の航海用カヌー(ワカ)に乗ってポリネシア諸島の伝説の島ハワイキからニュージーランドへ渡ってきたといわれています。彼らは新しいホームであるニュージーランドのことを“アオテアロア(長く白い雲がたなびく国)”と名づけました。

マオリは部族(イウィ)に分かれてニュージーランド各地に定住し、狩猟や農耕をしながら集団生活をおくりました。その中からハカ(戦いの舞)や彫刻、刺青(モコ)といった今も受け継がれる豊かな伝統文化が育まれました。ハワイアンやトンガ人、サモア人といったほかのポリネシア系民族と音楽や言語、調理の方法など多くの面で共通点が見られることも興味深い点です。

マオリのルーツ
Photo: © Jeff Brass

覚えておきたいマオリ語

マオリの言語であるマオリ語は、ニュージーランドの公用語のひとつでもあります。ニュージーランドを訪れると挨拶や地名などでマオリ語に触れる機会もあるでしょう。覚えておきたいマオリ語をいくつかご紹介しましょう。

Kia Ora
キア オラ(実際の発音はキヨォラに近い)=こんにちは
Haere mai
ハエレ マイ=ようこそ
Kapai
カパイ=ありがとう
Haere ra
ハエレ ラ=さようなら
Kia Kaha
キア カハ=強くあれ
Wai
ワイ=水
Roto
ロト=湖
Moana
モアナ=海
Whanga
ファンガ=入り江、湾
Kai
カイ=食べ物
Whanau
ファナウ=家族
Aroha
アロハ=愛
Tahi
タヒ=1
Rua
ルア=2
Toru
トル=3

こうした単語を知ると、例えばロトルアはロト(湖)+ルア(2)ですから「2つの湖」という意味であることがわかります。ワイカト、ワイトモ、ワイタンギなどワイ(水)が付く地名がたくさん存在することも、島国であり湖や川の多いニュージーランドらしいですね。

そのほか、Kina(キナ=ウニ)、Kumara(クマラ=サツマイモ)、Kahawai(カーワイ=沖スズキ)、Paua(パウア=アワビ)、Pipi(ピピ=アサリ)など日常的に使われている食材の名前も多数あります。スーパーマーケットでもこの名称で売られているので、チェックしてみるのも面白いでしょう。

マオリ
Photo: © James Heremaia

マオリ文化を知ろう!

マオリは自身のルーツに誇りを持ち、世代を超えて伝統文化を受け継いでいます。その主なものをご紹介しましょう。

挨拶

お互いの鼻と鼻をこすり合わせながら「キヨォラ」と言葉を交わすのが「ホンギ」と呼ばれるマオリ流の挨拶。“生命の息吹が宿る”とされる鼻を触れ合わせることで、相手と「命の交換」をするという意味があります。

旅行者でも後述するマラエ(マオリの集会所)を訪ねる際などにホンギを行う機会があります。

マオリ挨拶「ホンギ」
Photo: © Adam Bryce

歌と踊り

独特の歌と踊りで表現されるマオリの伝統芸能。代表的なものは、祈りの言葉「チャント」、オールブラックスが試合前に披露することで知られる男性による戦いの舞「ハカ」、ポイボールを使った女性の踊り「ポイダンス」など。後述のマオリ村や博物館でこれらの伝統芸能を鑑賞できます。

マオリ歌と踊り
Photo: © James Heremaia

アート

文字を持たなかったマオリの人々は、その歴史や神話をさまざまなアートとして残しました。彫刻や刺青(モコ)のほか、植物を使った編み物、鳥の羽で作られたマントといった芸術品は、博物館やギャラリーに展示されています。また、こうした伝統的なマオリのデザインをモダンにアレンジした現代アートも盛んです。

マオリ歌と踊り
Photo: © James Heremaia

マラエ(集会所)

マオリが社会生活を営む上で重要な位置を占めるのがマラエ(集会所)です。部族やコミュニティごとにマラエがあり、冠婚葬祭、会議などが行われてきました。各マラエには見事な彫刻を中心とした美しい装飾が施されています。マラエを訪ねるツアーでは、歓迎の儀式やホンギといったマオリ文化体験ができます。

マラエ

マオリ文化に触れられるスポットはココ!

マオリ文化をたっぷり堪能したいなら、北島のロトルアがおすすめです。また、マオリとイギリスの条約が結ばれたワイタンギの史跡やオークランドの博物館でも伝統芸能のパフォーマンスが見られます。

テ・プイア/Te Puia<ロトルア>

テ・プイア伝統文化を継承するため、ファカレワレワ地熱地帯に作られた施設。マラエでコンサートが見られるほか、敷地内にあるマオリ美術工芸学校の制作風景も見学できます。

所在地:Homo Rd., Rotorua
電話:07-348-9047
営業時間:8:00~18:00(冬期17:00)
料金:NZ$48.50~、子供(5~15歳)NZ$24.50~
URL:www.tepuia.com

マオリの歴史とファームショー・ロトルア1日観光

オヒネマツ・マオリ村/Ohinemutu Maori Village<ロトルア>

ロトルア湖のほとりにあるマオリ村。市街地から徒歩10分と近く、旅行者も無料で敷地内の見学ができます。歴史や文化をより深く知りたい人はガイドツアーに参加しましょう。ツアーの詳細・申し込みはロトルア観光案内所i-SITEに問い合わせを。

所在地:1 Hurunga St., Rotorua
電話:07-346-8332
見学可能時間:9:00~18:00(冬期~17:00)、最終入場時間は16:00
URL:www.rotoruanz.com

ミタイ・マオリ村/Mitai Maori Village<ロトルア>

昔のマオリ集落が再現された敷地内で、文化や生活様式について学んだり、マオリのコンサートが鑑賞できるエンターテインメント施設です。マオリの伝統料理ハンギも楽しめます。ロトルアからの送迎と食事(ハンギ)付き。

所在地:196 Fairy Spring Rd., Rotorua
電話:07-343-9132
ショー&ディナー時間:夏期18:30~21:300、冬期17:30~20:30
料金:NZ$110、10~15歳NZ$55、5~9歳NZ$21.50
URL:www.mitai.co.nz

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タマキ・マオリ村/Tamaki Maori Village<ロトルア>

マオリの伝統と歴史を学び、コンサートやハンギ料理が楽しめる文化エンターテインメント施設です。ロトルアからの送迎・食事(ビュッフェ)付き。所要約3時間30分。

所在地:Highlands Loop Rd., Ngakuru, Rotorua
電話:07-349-2999
ショー開始時間:17:00、18:15、19:30
料金:NZ$110、10~15歳NZ$60、5~9歳NZ$20
URL:www.tamakimaorivillage.co.nz

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ワイタンギ条約グラウンド/Waitangi Treaty Grounds<ワイタンギ>

ワイタンギ条約グラウンド1840年、マオリの人々とイギリスの条約が結ばれた史跡。イギリス公使の公邸として1833年に建てられた条約記念館や、マラエ、カヌーなどの見学ができるほか、伝統的なマオリショーも鑑賞できます。ガイドツアーも行われています。

所在地:1 Tau Henare Dr., Waitangi
電話:09-402-7437
開館時間:9:00~17:00
入館料:NZ$25、17歳以下無料
ショー料金:NZ$10、17歳以下無料
ガイドツアー:NZ$10、17歳以下無料
入館+ショー+ガイドツアーコンボ料金:NZ$40、17歳以下無料
URL:www.waitangi.org.nz

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オークランド戦争記念博物館/Auckland War Memorial Museum<オークランド>

ニュージーランドに関する豊富な展示を誇る博物館で、毎日3~4回、約40分間のマオリ文化パフォーマンスが行われています。鑑賞券は入口のチケットデスクで購入可能。

所在地:Auckland Domain, Parnell, Auckland
電話:09-379-9956
開館時間:10:00~17:00
マオリ文化パフォーマンス:11:00、12:00、13:30(11~3月のみ14:30)
料金(入館料含む):NZ$45、子供(5~14歳)NZ$20

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