テカポで世界一の星空の写真を撮ってみよう!
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- カテゴリ: テカポ特派員レポート
- 作成日:2015年10月26日

せっかくテカポに来たのだから、テカポ湖半の教会や南十字星、満点の星空をご自身のカメラに収めたい!という方も多いかと思います。一眼レフカメラをお持ちの方、デジタルカメラでマニュアル設定での撮影が可能な場合は星空撮影が可能です。
どの設定が星空撮影に適しているの?
お持ちのレンズによって異なりますが、F値はお持ちのレンズの一番最小値に設定しましょう。ISO3200、F2.8、シャッタースピード30秒を基準にし、街明かりなどが入る場合は一段暗くしましょう。長い間シャッターを開けているので、三脚は必須です。30秒シャッターを開けていると星が長細くなるので、気になるようであればシャッタースピードを20、25秒などと速くしましょう。
ホワイトバランスはオートではなく、マニュアル設定で色温度を4000K前後に設定します。空を青くしたい場合は色温度を下げると空の色が青くなりますが、極端に下げると全体のバランスが崩れてしまうので、注意が必要です。慣れてきたら設定を色々変えてみて自分好みの色を探すのも楽しいかもしれませんね!
手振れ補正OFF、フォーカスはオートではなくマニュアルにしましょう。ピントは、遠くの明るいライトや月などに合わせるといいですよ!夏でも夜は冷えるので、大体の設定は室内で済ませておくことをオススメします。
テカポならではの写真の特色は?
空が暗く澄んでいるので、薄明終了直後に天の川が見ることができます。これは日本ではなかなか見ることができません。また街灯にナトリウムランプが使用されているので、教会の近くで撮影する場合、照らされた教会の壁の色が白ではなくオレンジ~赤みがかって写ります。街明かりがあるおかげで星の写真を撮っても教会などが暗いシルエットにならずに撮る事ができます。
街明かりはありますが、空は暗いので星も綺麗に写すことができますよ!また低い雲、霞などがある場合でも街灯の明かりで低い雲が赤くなったり、地面に近い空がオレンジ色~赤になったりします。
一番人気!羊飼いの教会の前で星空写真
毎日時間帯を問わず観光客が必ず訪れるこちらの教会。夜になると教会と星空を一緒に撮ろうとたくさんの観光客が訪れます。とても暗いので足元を照らすライトが必須。。。と言いたいところですが、星空写真にライトの明かりが入ってしまうとせっかくの素敵な写真も台無しになってしまいます。ライトを使用する際は、なるべく周りの方への配慮をしましょう。
もう一つの人気スポット!バウンダリー犬の像
また、もう一つ忘れてはいけない写真撮影場所がこちら!バウンダリー犬の像前です!こちらは教会に比べると人が少ないので写真撮影には適しています。
テカポでのオーロラ撮影は可能?
ラッキーであれば、オーロラの撮影に成功するかもしれませんね!オーロラが出現する方向は南側。羊飼いの教会近くで撮影する場合、真南にカメラを向けると街灯が入ってしまいますので、教会の斜め後ろにカメラを設置し街明かりが入らないようにすると、オーロラに包まれた教会の写真を撮る事ができます。またオーロラはかなり明るいので星を撮影するときよりも、暗めの設定、ISOを下げるといいですよ。教会、星空、オーロラが一緒に撮れるよう願っています!!ぜひオーロラ予報をチェックして、見逃さないでくださいね!
Earth&Sky オーロラ予報サイト
http://www.earthandskynz.com/window-to-the-universe/en/weather
その他、注意点やアドバイス、豆知識など
単に星空の写真をとるのであればどこで撮影しても同じ写真になってしまいますので、周りの風景を一緒に撮影しその場の雰囲気が分かるような写真にすると、より印象深い写真が撮れますよ。
星が沢山ありすぎてどれが南十字星となってしまうような場合はソフトフィルターを使用すると明るい星が強調されて主要な星々を目立たせることが出来ます。教会の明かりが付いていることが稀にありますが、この明かりを生かして撮影するとまた違った雰囲気の写真を撮ることが出来ます。
世界一の星空テカポで、天体観測を楽しみながら素敵な天体写真が撮れますように!