第1回 ニュージーランドワインの魅力を知ろう!~ワインの種類~
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- カテゴリ: グルメ
- 作成日:2014年7月30日

国際的にも注目される新興ワイン王国ニュージーランド
国際的に評価が高いニュージーランドワイン。この10年で生産量は約2倍に増え、世界有数の新興ワイン王国として注目されています。
ニュージーランドのワイナリーは家族経営の小規模なところがほとんど。高品質ですが生産量が少ないため日本市場にはあまり出回らず、値段も高めです。その点、ニュージーランドでならレストランやバーはもちろん、スーパーでも入手可能。価格もNZ$10前後からとお手頃なので気軽にいろいろな種類を試せます。ニュージーランドワインの主な種類をご紹介しましょう。
良質のワインが生産される理由とは?
国土のほとんどが西岸海洋性気候に属するニュージーランド。1日の中に四季があるといわれるほど朝晩と日中の気温差が激しく、これが葡萄の熟成を促すといわれています。
また、肥沃な土壌とフランスの伝統を受け継ぎながらも若い国ならではの自由な発想でワイン作りに取り組んでいることも質の高いワインを生み出す理由のひとつです。
ニュージーランドワインの代表的な品種はコレ!
ニュージーランドワイン協会New Zealand Winegrowersによると2013年2月現在、この国には692のワイナリーが存在するそうです。葡萄の種類では白ワインのソーヴィニヨン・ブランが収穫量全体の7割を占め、次いでピノ・ノワール(赤)、シャルドネ(白)、ピノ・グリ(白)、メルロー(赤)、リースリング(白)と続きます。
Photo: © New Zealand Winegrowers
ニュージーランドワインの主流は白ですが赤ワインも人気があり、近年、生産量も増えています。同じ品種でも産地によって香りや風味に違いが生じるので、飲み比べてみるのも楽しいでしょう。主な品種の特徴は以下の通りです。
白ワイン
Photo: © New Zealand Winegrowers
ソーヴィニヨン・ブラン
ニュージーワンドワインの実力を世界に知らしめたのがソーヴィニヨン・ブラン品種。ハーブやオリーブを思わせる爽やかでフルーティーな香りとキレのある辛口テイストが特徴です。
シャルドネ
白ワインの王道的存在。葡萄が生育する土壌によって味や香りが大きく異なります。シャルドネの主要産地のホークス・ベイ産はピーチやグレープフルーツのような香りとキリッとした酸味、そして豊かな風味が魅力です。
ピノ・グリ
ピノ・ノワールの突然変異種であるピノ・グリは、繊細なアロマと複雑な味わいを感じる個性的なワイン。果実は赤茶色ですが白ワイン品種です。バランスがよく、白ワインでありながら肉料理ともよく合います。
リースリング
ドイツ原産のリースリングは寒冷地を好むため、その80%がニュージーランドの南島で収穫されます。糖度が高く甘口のイメージがありますが、辛口タイプもあり、絶妙なバランスが人気です。柑橘系の爽やかな風味も特徴です。
赤ワイン
Photo: © New Zealand Winegrowers
ピノ・ノワール
ニュージーランドで赤ワインといったらピノ・ノワール。デリケートで栽培が難しい品種ですがこの国の環境とは相性がよく、生産量が伸びています。スパイスの香りとまろやかな口当たりで知られています。
メルロー
酸味が少なく、ふくよかでフルーティーな味わい。タンニンが強いカベルネ系品種と比べて飲みやすく、ワイン初心者にも親しみやすいことから人気が上昇しています。
カベルネ・ソーヴィニヨン
世界で最も多く生産されている品種のひとつ。タンニンが強く、渋みのある味わいが特徴です。温暖な気候での栽培に適しているため、ニュージーランドではほとんど北島で作られています。特にワイヘキ島産のものは国際ワインコンテストでの受賞歴も多く、質の高さが広く認められています。
ワイナリーツアーも充実
ニュージーランドの各産地ではワイナリーツアーも開催されています。知識豊富なガイドの案内で代表的なワイナリーを巡り、詳しい説明を聞きながら見学や試飲ができます。気に入った銘柄があれば購入もOKです。
成人一人当たりの年間ワイン消費量は21本を数え、ワインが生活に根付いているニュージーランド。この国を訪れたら、ぜひおいしいニュージーランドワインの魅力にどっぷりはまってください。
この記事のシリーズ
第2回 ニュージーランドワインの魅力を知ろう!~ワインの産地~
第3回 ニュージーランドワインの魅力を知ろう!~専門家おすすめのワイン~