野生動物のありのままの姿を求めて
独特の原生動物を愛護
ニュージーランドは約6,500万年前、南半球にあったゴンドワナ大陸から離れ、太平洋上に移動してできた島国。そのため、ここでは独自の生態系が花開いています。特に、ほ乳動物はコウモリしか存在しなかったため、ここは鳥類の天国でした。
しかしながらこの国独自の動植物は、マオリ、そしてヨーロッパからの移民が入植し始めるや、彼らの持ち込んだ動物や森林伐採のために、その数は減少の一途をたどり、中には有名なモアのように絶滅してしまったものも出るようになりました。
ニュージーランド人は自分たちが世界でも稀有な自然を破壊していることに気付き、その救済に乗り出します。絶滅危惧種を保護し、昔ながらの自然を取り戻す努力が今も日々続けられています。そのためここでは、動物園だけでなく、自然の中で原生動物たちのありのままの姿を目にすることができるのです。
国内の諸所で出合える貴重な動物たち
私たち一般人がこうした希少な動物たちに出合えるスポットは国内のそこここに存在しています。専用の小屋から観察するものもあれば、ボートで出かけ、甲板から眺めたり、共に泳ぐようなものもあり、スタイルはさまざま。偶然、野生の中でその姿を見かけることもないわけではありません。
ほ乳類では、世界で4,000匹ほどしか生息していない最小のイルカ、へクターズ・ドルフィンは、クライストチャーチにほど近いアカロア港などカンタベリー地方、ノースランド地方の沖合いで見られます。また、南島のカイコウラ沖合いでは、歯クジラの中では最大のマッコウクジラが一年を通して、シャチが12~3月、ザトウクジラが6、7月にかけて高い確率で観察できます。
さらに、南極と亜南極地方の島々に分布しているニュージーランド・シーライオン(トド)は、スチュワート島やフォーボー海峡の島々に、その姿を現します。ニュージーランド・ファーシール(オットセイ)は、北島の南部と南島の各所で見ることができます。
鳥類では、何といってもキーウィ。現在その数が少なくなっているだけでなく、そもそも夜行性なこともあり、野生で見ることは難しいとされていますが、全6種のうちのサザンブラウン(トコエカ)・キーウィは、スチュワート島に生息し、時折野生でその姿を見ることができるそうです。
ニュージーランドは、珍しい種のペンギンが数多く生息していることでも知られています。世界で最も小さなブルー・ペンギン、目の周囲の羽毛が美しい黄色のイエローアイド・ペンギン(和名:キガシラペンギン)、世界で最も希少とされるフィヨルドランド・クレスティッド・ペンギン(和名:キマユペンギン)は南島各地で見られます。
ほかに、離島以外の場所に営巣地を持つ唯一のアルバトロス(アホウドリ)、ノーザン・ロイヤル・アルバトロスは、ダニーデン郊外で見ることができます。
依然として絶滅の危機に瀕する種がある一方で、保護活動によって、数が増え始めた種もあります。ツアーなどではガイドの指示に従い、そうでない場合は動物に極力影響が出ないように見守る義務が、私たち人間にはあるといえるでしょう。








