号外:日本 vs ニュージーランド観戦レポート
16年ぶりとなるオールブラックス戦
2011年9月16日。ついに、日本代表チームがニュージーランド代表オールブラックスと対戦する日がやってきました。1995年に行われた第3回ラグビーワールドカップで145-17という大会記録で敗れて以来16年ぶりとなる対戦。試合会場となるハミルトンのワイカト・スタジアムには開場前から多くの日本サポーターが応援に駆けつけました。




試合開始前に市内ショッピングモールのフードコートへ向かってみると、逸る気持ちを抑えつつ応援準備に余念のない日本人サポーターの姿が。フードコート全体を見渡すと9:1の割合でオールブラックス・サポーター。アウェイとしての現実がそこにはあるものの、ハミルトン史上かつてないほど多くの日本人が訪れた一日だったのではないでしょうか。




18:00、いよいよ開場。並んではためく両国の国旗が、間もなく始まる一戦への気持ちを一層高ぶらせます。試合開始2時間前となる開場直後にも関わらず、既に多くのサポーターたちで大賑わい。興奮により会場の熱気はムンムン。観客席を見渡してみると、やっぱり全体的に黒、黒、黒。しかし、応援は数ではありません。日本選手紹介がスクリーンに映し出されたり、選手たちがウォーミングアップで現れる度に上げられた大きな歓声は、きっと日本代表チームにホーム感を届けることができたでしょう。










そしてついに、選手入場です。まずは、日本から元首相である森喜朗日本ラグビー協会会長、ニュージーランドからジョン・キー首相列席の元、両国での大地震による犠牲者へ黙とうが捧げられました。


両国の国歌斉唱が行われた後、いよいよキックオフ。日本代表は10日の対フランス戦から先発10人を入れ替えたメンバー、対するオールブラックスはリッチー・マッコウ、ダン・カーター、ミルズ・ムリアイナなど主力選手が欠場となったメンバーで応戦。前半終了時点で6トライを許し0-38と、ほぼ見せ場もなく防戦に徹した日本代表でしたが、後半16分にハーフライン付近で小野沢選手がインターセプト後、40メートル独走トライを決め、この日最も大きな歓声がスタジアムを包み込みました。








結果はオールブラックスが計13トライを挙げ、7-83の惜敗。試合終了直後からの日本の報道では「大敗」といった文字が並ぶ中、今朝17日の現地誌NZ Heraldでは、小野沢選手の見事なトライを高評価するとともに、2勝を必至の目標としてプール3位獲得で次回ワールドカップ出場権を狙う日本代表チームの戦略を冷静に分析していたのが印象的でした。16年ぶりとなったラグビー世界一のオールブラックスとの戦いは残念な結果ではあったものの、前回よりも力をつけた日本代表チームを世界に向けてアピールできたのではないでしょうか。
その予兆は10日の対フランス戦の後からすでに見られています。試合を観戦した人々から「今大会ベスト・ゲームだ」、「これからも楽しみだ」といった賞賛が、現地ニュージーランドで生活をする日本人である私たちに数多く寄せられています。銀行に行けば窓口担当者が興奮しながら日本代表チームの活躍を熱弁してくれ、弊社隣にあるカフェに行けば日の丸をあしらったお手製のハチマキで出迎えてくれます。目の肥えたニュージーランドのラグビーファンは認めてくれています。そして、それを通じて、私たち現地在住者には同じ日本人としての誇りと喜びを与えてくれています。
これら全ては日本代表チームが見せ続けてくれている素晴らしい戦いぶりによるもの。 残り2試合。目標としている2勝達成に向け必勝となるトンガ戦、カナダ戦へ標準を合わせて突き進む日本代表チームを心から応援します。Go Japan!
