基本情報
正式国名
ニュージーランド New Zealand
英語による正式国名は、オランダの探検家アベル・タスマン(英語読み:エイベル・タズマン)が、1642年にニュージーランドを発見したことに由来しています。
タスマンはこの土地を「スターテンランド」と名付けましたが、その後、オランダ沿岸部の地名「ジーランド」にちなんで「ノヴァ・ゼーランディア」に変更されました。これを英語読みすると、「ニュー・ジーランド」ということになります。
マオリ語国名
アオテアロア Aotearoa
ヨーロッパ人が入植する前に先住していた民族、マオリの言葉では「アオテアロア」と呼ばれています。入植以前は、マオリは部族ごとに領地を分けて住んでおり、国土全体を指す名前はありませんでした。19世紀末には、北島のみを指す名前だったという証拠も残っています。
マオリは文字を持たない民族であったため、名の由来は定かではありませんが、「アオ」=「雲」、「テア」=「白い」、「ロア」=「長い」のように分割することができるため、現在では、「白く長い雲のたなびく地」と解釈されることがほとんどです。
口承で伝えられた物語の中には、この地を最初に発見したといわれるマオリ伝説上の英雄、クペの乗っていたカヌーの名前が「アオテアロア」で、彼がその名前にちなんで名付けたという説もあります。
首都
ウェリントン Wellington
芸術、食、ファッションなどの発信地ともいわれる文化都市。1861年にオークランドから首都の座を譲り受けてから、世界最南端の国家首都として機能しています。
海に面した街並みはコンパクトに整備されており、「ビーハイブ(蜂の巣)」の愛称を持つ国会議事堂、国立博物館テ・パパ、国立図書館などの国を代表する施設に加え、質の高い劇場、映画館、カフェなどが立ち並んでいます。
また、海からの強風が吹きつける日が多いため、「ウィンディ(Windy)・ウェリントン」と形容されることもあります。
気候
南半球に位置しているため、日本とは季節が逆。また、北へ行くほど暖かく、南へ行くほど寒くなります。 四季はありますが、通年の気温差は日本ほど大きくなく、季節はゆるやかに変化していきます。
オークランド以北では、夏は湿度が低く30度を超える日は少ないため、過ごしやすいといえます。冬は氷点下になることはなく、積雪もありません。
南島では、夏になると、オタゴ地方やカンタベリー地方など、北島以上に気温が上がる盆地のエリアもあります。また、冬には山間部を中心に雪が降り、街中でも霜が降りる日が多くなります。
その一方で、よく「一日の中に四季がある」と形容される通り、全国的に夏でも朝晩はぐっと冷え込みますし、逆に冬でも日差しが強いため日中は暖かく感じる日がある、というのも特徴です。
地形
南太平洋の南西部、オーストラリア南東に位置し、南北に細長い北島と南島を中心とした島々から成ります。国土の約50%が険しい山岳地帯、20%が比較的穏やかな山地、そして30%が緩やかな丘陵もしくは平野と、その地形は変化に富んでいます。 また、環太平洋火山帯の一部にあるため、活火山や死火山が点在しているのも特徴です。特に、北島のオークランド、ロトルア、タウポ周辺や南島のハンマー・スプリングスなど、温泉が沸き出る場所も少なくありません。
南島の中央部を貫く険しい山脈は、「サザンアルプス」。最高峰アオラキ/マウントクック(3,754m)を中心に標高3,000mを超す18の峰、谷間を埋める無数の温暖氷河によって形成されています。南島南西部には、氷河がゆっくりと削って作ったU字谷に海水が入り込んだ、フィヨルド地形も見られます。
国土面積
総面積:約27万1,000k㎡北島:約11万6,000k㎡
南島:約15万1,000k㎡
その他領域内の島々:約4,000k㎡
総面積は、日本の約4分の3。アメリカ合衆国でいうなら、カルフォルニア州と同規模です。また、イギリス本島より少し大きい程度ともいえます。
時差
ニュージーランドは日付け変更線の近くに位置しており、先進国の中では最も早く一日が始まる国です。日本より3時間、サマータイムになると4時間先行しています。
サマータイムは9月の最終日曜日から始まり、翌年の4月の第一日曜日で終わります。
国旗
1901年から使用されている国旗は、ロイヤルブルーの地にイギリス連邦の一員であることを象徴するユニオン・ジャックと、南太平洋に位置することを示す南十字星をデザインしたものです。 オーストラリアの国旗と非常によく似ているため、ニュージーランド国内ではここ数年、有志の一般人を中心に、「もっとオリジナリティのある国旗を」をモットーにした「国旗刷新運動」が起こっています。
国技であるラグビーの国代表チーム「オール・ブラックス」や、アメリカズ・カップの国代表チーム「チーム・ニュージーランド」は、黒字に白でシダを切り抜いたシルヴァー・ファーンを旗印に掲げていることもあり、これらを模した国旗に人気が集まっているようですが、あくまで一部の運動にとどまっています。
国歌
「神よ女王を守り給え(God Save the Queen)」と、「神よニュージーランドを守り給え(God Defend New Zealand)」の二つがあります。学校の行事やスポーツの国際試合などで歌われ、より親しまれているのはマオリ語バージョンもある「God Defend New Zealand」。マオリ語の1番と英語の1番を続けて歌うことが多いようです。文化遺産省 国歌ウェブサイト
国花
コーファイ Kowhai
マメ科の植物で、学名は「Sophora microphylla」。
コーファイとは、マオリ語で「黄色」を意味しています。国土の全域に渡り、標高500m以下の場所に生育している常緑の小高木で、高さ、幅ともに8mほどにまで成長します。
春先の10月になると、長細い筒状の黄色の花をたわわに付け、その蜜を吸いに来る鳥たちにとって格好のエサ場になります。
国鳥
キーウィ Kiwi
ニュージーランドにのみ生息する飛べない鳥。体長は、くちばしを入れて最大40㎝ほどに成長します。「キーウィー、キーウィー」と、まるで口笛のような甲高い声で鳴くことから、先住民のマオリがこの名を付けたといわれています。
天敵となる動物がいないニュージーランドの環境に適応して羽が退化し、代わりに太い足と敏感な触覚を持つヒゲが発達したと考えられています。
ところが、ヨーロッパ移民が持ち込んだイヌ、ネコ、ネズミやイタチなどに襲われ、絶滅の危機に瀕しています。現在、野生のキーウィを見られるのは、南島南部のスチュワート島、オークランドの沖合いに浮かぶティリ・ティリ・マタンギ島など、ごく一部のみ。
そのため、ニュージーランド銀行(BNZ)や環境保護局(DOC)を中心として、国内各地で手厚い保護活動が行われています。
また、オークランド、ロトルア、クライストチャーチ、クィーンズタウンをはじめ、多くの観光地にはキーウィ飼育施設があります。夜行性のキーウィに合わせて、暗室の中で観察することになり、フラッシュを使った写真撮影は厳禁となるので注意しましょう。
度量衡
日本と同じく、長さはメートル、重さはグラム、液体の量はリットルで表します。祝祭日
1月1日 New Year’s Day
元日。北島東部の街、ギズボーンには「ニュージーランド最初の初日の出」を見ようという人々が集まります。1月2日 Day After New Year’s Day
日本では「正月三が日」といいますが、ニュージーランドでは正月の休みは二日間のみです。2月6日 Waitangi Day
建国記念日。1840年の同日、北島ワイタンギで先住民族マオリとイギリスとの間に条約が成立し、この国は事実上イギリスの統治下に入りました。移動祭日 Good Friday
聖金曜日。毎年3~4月、月の満ち欠けによって動くイースター休暇の初日となる金曜日です。キリスト教では、イエス・キリストが処刑された日とされています。移動祭日 Easter
復活祭。日曜日の朝、キリスト教では卵や卵型のチョコレートを食べてキリストの復活を祝います。また、子供たちにとっては、庭に隠された卵を一つずつ探して兄弟姉妹と数を競う、楽しい一日でもあります。移動祭日 Easter Monday
イースター翌日の月曜日。4月25日 ANZAC Day
1915年のこの日、第一次世界大戦で亡くなったオーストラリアとニュージーランド連合軍(ANZAC)兵士を追悼する日。午前中は、すべての店の営業が禁止されています。この祝日の前後には、スーパーマーケットやベーカリーで、アンザック・ビスケットといわれる固焼きのビスケットが目立つようになります。これは戦時中、戦争に赴く兵士のために、家族が心を込めて焼いたものでした。
6月第1月曜日 Queen’s Birthday
ニュージーランドの元首であるイギリス女王の公式誕生日。10月第4月曜日 Labour Day
勤労感謝の日。毎年3連休になるので、リゾート地の宿泊予約は早めにしておいたほうが無難です。12月25日 Christmas Day
南半球は真夏のクリスマス。親族が集まり、ビーチや庭でバーベキューをしてにぎやかに祝うのが定番です。ただ、店の営業は法律で禁止されているため、街中は静まり返ります。12月26日 Boxing Day
クリスマス翌日。教会が貧しい人たちのために寄付を募り、クリスマスプレゼントの箱(ボックス)を開ける日であったことから、ボクシング・デーと呼ばれるようになったといわれています。この日から翌年1月にかけて、全国で多くの店が大々的な年末セールを開始します。


