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元銀行員によるNZ銀行活用術
このコラム一覧へ第8回 ニュージーランドでの資産運用
金利が良いここニュージーランドでたくさんの方が資産運用をお考えのようですが、その現状はいったいどうなのでしょう?
今まで働いて貯めてきたお金、ある程度貯まったら今度はお金に働いてもらう番です。定期預金に入れておくことからボンドやシェアの売買、ローリスクからハイリスクの投資法やFX取引までニュージーランドでも資産運用法はさまざまです。しかし現実のところ、日本ほど日常的ではないかと思われます。
地元の方に多いのは不動産。一家で3件も4件も不動産を持っていて、その家賃収入で次の家を買って値上がりした時にまた売る、と言うようにいわゆる不動産を転がしている方が多いようです。NZに居なくても不動産を購入して家賃収入を稼ぐ方法もありますが、やはり自分でその不動産の管理が出来ないのがネックですね。
では、何が一番理想的な運用法なのか? これは難しい問題です。永住権を持つ方ならどのような投資法も可能ですが、海外居住者にはやはり制限があります。まず、個人でのハイリスク・ハイリターンの投資は出来ません。資産を運用して行くにあたって、顧客とブローカーの連絡は頻繁にとり行われますが、時差などでどうしても連絡が取りにくい、コミュニケーションが取りづらい、ハイリターンの時期をピンポイントで活用できず気付いた時には元本割れしていた、などそのほかにもさまざまな理由から、銀行やブローカーの中には海外居住者お断り、というところが多いようです。
しかし、もともとの資産が各金融機関の定める基準を超えていれば海外に住んでいる方でもあらゆる投資法を活用することも出来ます。このようなセレブの方々には大体、一顧客に対して2~3人のプライベート・バンカーと呼ばれるオフィサーがつき、ほぼ24時間、年中無休の状態で顧客の資産を預かります。他の金融機関はどうか分かりませんが、少なくとも私が勤めていた銀行ではこのような丁重なシステムで顧客との合意の上、プライベート・バンカーの裁量で、為替やシェアの売買を行ったりすることが出来ます。凡人の私には考えられないような金額が、毎日出たり入ったりしています。
日本在住の方でこのサービスを受けている方もたくさんいらっしゃいます。資産運用にはリスクがつき物です。しかも大きなリスクです。「とりあえず投資してみるか」ぐらいの方には定期預金で確実に高金利をゲットするのがおススメです。
海外で資産運用をするのは高金利やハイリターンの他にもさまざまな理由があるかと思いますが、日本円が国境を越えて違う通貨になるということは必ず為替が介入してきます。つまりFXと同じ様なことですね。お金を海外から戻したい時のレートが投資した時のレートよりも円安であれば良いのですが、円高が進むとせっかく稼いだ利息も、送金料やら換金料のせいでチャラになることもあります。
私自身、今回のお題でNZでの資産運用をお考えの方に少しでもお役に立てればと思っていましたが、こればっかりは未だ難しい課題です。インターネットの普及で色々な取引が簡単にオンラインで出来るようになりましたが、実際に現地のブローカーを利用するのはまだまだ規制が厳しいようです。
皆様、とにかく資産運用は計画的に、そして慎重に!です。
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