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連載コラム - 情報・知識-

元銀行員によるNZ銀行活用術

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第9回 本当は怖い(?)ATMとEFTPOS

2009.11.16
カード犯罪に注意!

ニュージーランドはいわゆるカード社会と呼ばれる国です。日本やオーストラリアと比べても圧倒的にカードを使用する率が高く、現金を持ち歩く人が少ないです。なるほど現金を持っていなければ、ひったくりにあったとしてもお金を取られる心配はないと思いがちですね。だからと言って安心できるわけではありません。最近ではカードにまつわる犯罪が頻繁に発生しています。

一番簡単な手が「ショルダー・サーフィン」と呼ばれるもの。ATMやEFTPOSで相手の後ろから肩越しにPINナンバーを盗み見することです。これは普通にATMでもそうですし、週末のナイトクラブやバーといった人が込み合ったところで起こりやすい犯罪です。男性の方は特にお財布をズボンの後ろのポケットに入れていると、ヒョイっと引っこ抜かれやすいですので十分ご注意ください。

昼間のスーパーマーケットでは主婦層が狙われやすいそうです。女性が買い物の後、外に出た時を狙ってハンドバッグをひったくってカードを盗んで現金を引き出すといった方法らしいですので、女性の皆様、買い物後もしっかり周囲に気をつけましょう。

そして「カード・スキミング」。最近の犯罪者は知能犯が多く、「まさかこんなところで!」というような場所に罠が仕掛けてあります。このカード・スキミングはATMマシーンに小さな装置を付けて、キャッシュカードやクレジットカードから口座番号や残高などの情報を読み取り、残高がゼロになるまでどんどんお金を引き出していくのです。つまり、一度そのATMを使ってしまうと最後。その日から一日最低2~3回勝手に口座からお金を抜き取られてしまいます。

知能犯の彼らは手が込んでいます。残高がおかしいことに気付いて明細を銀行で出してもらうとビックリ!「○○学校授業料」とか「○○ボランティア寄付」となっており、また犯人の足が付かないようにお金は口座から出た瞬間、電信送金で直接海外へ行くようになっているんです。何かおかしいと気付いた時は手遅れ、すでにそのお金はどこか遠くの国へ送られてしまっているのですから探しようがありません。

でもご心配なく! 万が一、このカード・スキミングの被害に遭ったらすぐに銀行へ行きましょう。明細書に記載されている出金先がこの犯罪に関わっているとされる架空の会社や組織と一致したら、銀行が裏づけを取った後、損失額を補償してもらうことができますので。私自身、この犯罪の被害者の方々に多数お会いしてからというものATMを使うのが怖くなり、なるべく店頭で出金しています。

こういった情報を盗む犯罪は、何もATMに限ったことではありません。前にもお話しましたように、インターネット・バンキングでログオフしないまま画面を閉じてしまうと簡単に第三者に自分のページを傍聴・傍受されてしまいます。一度盗まれた情報は自分がその情報を削除しない限り取り返すことは出来ません。

今回は、銀行強盗のお話に続き、ちょっと怖いそして現実味のあるお話になりましたが、犯罪はいつどこで行われるかわかりません。ご自身が被害者になる前にしっかりと自分の身とお財布を守りましょう。

それでは、良い1週間を!

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西村 恵さん
2000年よりニュージーランド在住。独学で英語を学び、現在はフリーランスの翻訳家として活動。最初の6年間はとにかくホスピタリティー業に従事し、英語力を磨くと共にNZ人的生き方を学ぶ。2006年、某銀行...
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