連載コラム - 情報・知識-
元銀行員によるNZ銀行活用術
このコラム一覧へ第7回 便利(?)なインターネットバンキング
皆様こんにちは。 今回は私がPBをしていた時にとにかく悩まされたことについてお話いたします。
最近流行りのインターネットバンキング。今では自分の残高から出入金履歴、第三者への支払い、海外送金などあらゆることがインターネットで済んでしまうという大変便利な世の中になりました。しかしどれだけ便利かということは、自分がその機能を理解して初めて分かるもので、「便利」と聞いてすぐに飛びつくのではなく、果たして自分で使いこなせるかと言うことをまず初めに確認する必要があるかと思われます。

私が何でそんなに悩まされたかというと、「パスワードを間違えて、自分のページにアクセス出来ません! 何とかしてください!」というご依頼。下手したらこの依頼だけで一日10件くらいありました。中にはご自分の登録者番号からパスワードまで全てメールしてきて、新しいパスワードを取ってきてくれといわれる方も。無理です、無理なんです!
NZは個人情報の保護については日本ほど神経質ではないと思われますが、自分の暗証番号やパスワードは絶対に他人に教えてはならないという決まりがあります。お客様にも必ずお伝えしています。これは完全なる秘密情報ですので、このように簡単にパスワードを教えてしまって、万が一私がお客様の口座からお金を引き出しても、私を責めることは出来ないのです。パスワードを私に教えてしまった時点でお客様のほうに非があるのですから。なので、アクセス不可の場合の対処法としては、各銀行のヘルプデスクに電話して各自新しい仮パスワードを取得する、もしくは銀行で直接、現在の登録を解除してもう一度新たに登録し直すかです。
確かにインターネットバンキングは使いこなせば便利ですが、この最初の段階でつまずく方が結構いらっしゃるのが現状です。なのに、やっとこさページを開いて、さあ海外送金しよう!って怖くないですか? 私の個人的な意見ですが、英語圏外の方にはネットでの海外送金はリスクが高いと思います。入力する情報を間違えたり、正しく入力したはずなのにお金が受け取り口座に届かない、などというトラブルが発生した時、ご自分で解決するには相当な時間と労力とストレスがかかります。
それに比べて、店頭で送金手続きをした方が全ての証拠書類が揃っていますのでトラブル解決のための調査がスムーズに進みます。日本在住の方でNZから送金したい方は、その旨を伝えた手紙にパスポートのコピーを同封の上、手紙の最後に直筆のサインをして銀行に直接送るのがベストだと思います。
銀行員として、お客様のお金が行方不明になることほど心臓が縮み上がるものはありません。ネットで送金手続きをしてその後お金がどこに行ったか分からないなんて! インターネットバンキングをご利用のお客様、海外送金の際は十分にお気をつけ下さい。あと、用が済んだら「ログオフ」ボタンをクリックするのを忘れないように。これを忘れると第三者があなたのページに侵入し兼ねませんので。
では、私も今回はこれでログオフさせていただきます。皆様、良い一週間を!
| « 前の記事 |

» プロフィール詳細へ
