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連載コラム - ロングステイ-

富哉とよし子のNZロングステイ体験記

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第11回 早起きの楽しみ(よし子編)

2009.11.23
人々の姿から感じられる人生の余裕

ニュージーランドの人達は、家族や仲間と集うのがとても好きらしい様子。休日の朝から公園や広場では、テントや倉庫を利用しての朝市やバザーをよく見かけます。お腹を空かせ、朝の散歩がてらにパーネルストリートから少し入った住宅街のフレンチ・マーケットに行ってみました。私たちも早起きして張り切って行ったつもりだったのですが、どこからこんな大勢の人たちが集まったかと思うほど、すでに多くの家族づれで賑わっていました。

テントの中には天然酵母のドイツ風パン屋もあり、その隣では陽気なイタリア人のマルコが私たちを見ると、片言の日本語までを交えながら大小さまざまな肉厚スモークサーモンを試食させてくれました。薄くスライスされたものと違い、紅鮭がブロックごと燻製されていて、ボロッと口の中に広がる燻煙の味は今でも忘れられません。彼の愛想の良さに気がつけば、小さなかたまりを手に取っているのもどこかおかしかったです。

両手を広げたほどのパエリア皿では、海老・いか・ムール貝など豪華な材料でパエリアの仕込み中でした。「あと1時間もすれば出来上がるから……」と、親父さんは鼻歌交じりに得意そうです。どうやらブランチ用なのかもしれない。これを食べられないのは残念でしたが、次回の楽しみに取っておくとして、倉庫をリノベーションした建物の中を探検することに。

まずクロワッサンやデニッシュ生地のフレンチ・ベーカリーが目に留まりました。何層にもおり重ねられた熱々サクサクのクロワッサンをほおばりながら、飲むコーヒーの味は格別です。朝のさわやかな空気のご馳走つきですから食欲も倍増。郊外の小さな町にドライブした時にも農場でファーム・バザーが開かれていて、そのときに買った手作りベーグルやチーズが美味しかったことを思い出します。

バザーでは何を買うにも、ニュージーランドでは売る人と買う人がお洒落な会話を楽しんでいます。このように、どんな些細なことからでも日常をエンジョイしている人々の姿には、人生の余裕すら感じさせられます。

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富哉よし子さん
■中村 富哉■
2009年6月に不動産会社で営業・経営のサラリーマン生活を定年退職し、趣味と実益を兼ねてこれからの人生をエンジョイしたいと思います。趣味のゴルフや蕎麦打ちを始めとして、自分流にいろん...
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