2月6日のワイタンギ・デーとは何の日?

2月6日のワイタンギ・デーとは何の日?

2月6日はワイタンギ・デーの祝日(2016年は8日が振替休日)。ニュージーランドの歴史上、重要な日ですが、いったいどのようなことを祝う日なのでしょうか? その背景をご紹介します。

マオリとイギリスの間で条約が結ばれた日

マオリ式挨拶
Photo: © Adam Bryce

どの大陸からも遠く離れた島国ニュージーランドへ初めて人が到来したのは約1000年前。ポリネシアからカヌーで渡ってきたとされるマオリの人々です。

その後、1642年にオランダ人のエイベル・タズマンがニュージーランドを発見。1769年にはイギリスのキャプテン・クックが上陸し、1790年頃からヨーロッパ人の入植が始まりました。

ヨーロッパ人が増えるにつれ、マオリの人々との間で土地を巡る諍いが起こるようになります。それを鎮めるためイギリス政府がニュージーランド統治に乗り出し、1840年2月6日、北島のワイタンギでマオリ各部族の酋長たちとイギリス政府の間で条約が結ばれました。これがワイタンギ条約で、ワイタンギ・デーはニュージーランド建国の日といえるこの日を記念した祝日です。

言葉の違いから誤解と紛争も

ワイタンギ
Photo: © Destination Northland

ワイタンギ条約の内容は以下の3項目でした。

  1. ニュージーランドの主権はイギリスにある
  2. マオリの土地所有は保障されるが、売却はイギリス政府のみへとする
  3. マオリはイギリス国民としての権利を認められる

この際、マオリの人々が英語を理解しなかったため、条約はマオリ語に翻訳されたのですが、誤訳があったことからマオリの酋長たちは内容を正しく理解しないままサインをしてしまいました。つまりマオリ側は「すべての土地は自分たちのもの」と捉え、イギリス側は「ニュージーランドはイギリスの植民地」と認識していたのです。

そうした食い違いから、1860年から再び12年にわたるイギリス軍とマオリの戦争が勃発。マオリは敗北し、問題は未解決のまま、何と100年も放置されました。

1975年にようやくワイタンギ条約の再審議が始まり、一部の土地がマオリに返還されたほか、マオリ語が公用語として認められるようになりました。今もくすぶっている問題はありますが、現在は条約締結の地ワイタンギでの記念式典も平和に行われ、レジャーの季節である夏ということもあり、国民は概ねこの祝日を楽しみにしているようです。

夏を満喫するイベント

ワイタンギ・デーの祝日は12月のクリスマス前から続く長いホリデーシーズンの最後にあたります。そのため、各地で多彩なイベントやセールが行われ、ちょっとした「夏休み」気分を味わうことができます。この日、ニュージーランドにいらっしゃったらイベントに足を運ぶのも楽しいでしょう。おすすめイベントは以下の通りです。

ワイタンギ・デー・フェスティバル(オークランド)

シティとミッション・ベイの中間に位置する高台の公園で行われるファミリー向けライブイベント。眺望がいいのでピクニックにもおすすめです。

日時:2019年2月6日(水)10:00~15:00
会場:Orakei Domain, 11 Tamaki Drive, Orakei, Auckland
料金:無料
URL:http://ngatiwhatuaorakei.com/