ニュージーランドの国鳥キーウィに会いに行こう

ニュージーランドの国鳥キーウィに会いに行こう

ニュージーランド固有の鳥であり、国鳥にも指定されているキーウィ。長いくちばしとコロンとした体つきが特徴の飛べない鳥です。ニュージーランド人にキーウィという愛称があることからも想像できるように、ニュージーランドの象徴でもあります。この国を訪れたら一度は見てみたいキーウィについてご紹介しましょう。

キーウィはどんな鳥?

キーウィはどんな鳥?
Photo: © Andrew Digby

ニュージーランドはほかのどの大陸からも遠く離れているため、独自の進化を遂げた飛べない鳥が多く存在します。キーウィもその一種で、マオリの神話では森の神タネ・マフタの依頼で森林を守る役割を担うために翼を捨てた愛すべき存在とされています。

キーウィは夜行性で視力はよくありませんが嗅覚は鋭く、においで餌となる地中の昆虫やミミズ、果実などを探し、くちばしを差し込んで食べます。鳥類の中では体の大きさに対して非常に大きな卵を産むことで知られ、そのサイズは体重のおよそ20%に達します。オスが卵を温める習性があり、これにかけて家事を積極的に行うニュージーランド人の夫のことを“キーウィハズバンド”と呼びます。北島・南島の両方に生息し、以下の6種類に分類されます。

  1. ノースアイランド・ブラウンキーウィ/North Island Brown Kiwi
    北島に生息する種類。メスの体重は約2.8kg、オスの体重は約2.2kg。通常メスが2個の卵を産み、オスが抱卵します。
  2. グレートスポッテドキーウィ/Great Spotted Kiwi
    南島のサザンアルプスやウエストコースト北部に生息。5種のキーウィの中で最大で、メスの体重は約3.3kg、オスの体重は約2.4kg。通常メスが1個の卵を産み、オスとメスの両方で抱卵します。縞のような模様を持ち、和名はオオマダラキーウィ。
  3. リトルスポッテドキーウィ/Little Spotted Kiwi
    メスの体重が約1.3kgと小型のキーウィ。1875年以降は本島に生息せず、カピティ島などのバードサンクチュアリや肉食動物が存在しない離島で確認されています。和名はコマダラキーウィ。
  4. オカリトロウィ/Okarito Rowi
    南島のウエストコーストに生息。本島に生息するキーウィの中では最も数が少ない種類です。
  5. ハーストトコエカ/Haase Tokoeka
    南島ウエストコースト南部のハーストに生息。赤褐色の羽が特徴。本島に生息するキーウィの中ではオカリトキーウィに次いで数が少ない種類です。
  6. サザントコエカ/Southern Tokoeka
    南島のフィヨルドランドとスチュワート島に生息。

キーウィ
Photo: © Kiwi Birdlife Park

キーウィはかつてニュージーランド全土に約1000万羽生息していたといわれていますが、人間が食用にしたり、人間によって持ち込まれた犬、猫などの哺乳類に卵や雛を食べられてしまい、数が激減。現在は上記の6種類すべてが絶滅の危機にあり、保護されています。

キーウィと会える場所はここ!

生息数が少なく、夜行性である野生のキーウィと出会うのはとても困難ですが、ニュージーランド各地の動物園やキーウィの保護センターで観察することが可能です。施設や小屋の中はキーウィのために照明を抑えて薄暗くなっていますがしばらくすると目が慣れてきます。写真を撮るときはフラッシュ厳禁なので注意が必要。また、キーウィを驚かさないよう静かに見学しましょう。

ジーランディア/Zealandia(ウェリントン)

ニュージーランド本来の自然を取り戻すため、ウェリントン中心部から車で10分のところに設けられた面積約225ヘクタールの広大なサンクチュアリ。タカヘ、トゥイ、ケルルなど数十種類の鳥類が生息し、貴重な爬虫類トゥアタラも見られます。ここは本島で唯一リトルスポッテドキーウィが生息する場所。2000年に40羽が園内に放されました。ガイドが案内するナイトツアー(要予約)に参加すると野生の状態に近いキーウィに近づくことができます。

ジーランディア
Photo: © Kimberly Collins

所在地:53 Waiapu Rd., Karori, Wellington
電話:04-920-9200
開園時間:9:00~17:00
入園料:大人NZ$17.50、子供(5~17歳)NZ$9
<ナイトツアー>
所要:2時間30分
開始時間:日没後
参加料金:大人NZ$75、子供(12~17歳)NZ$36 ※入園料とのセット割引あり ※12歳未満は参加不可
URL:www.visitzealandia.com

レインボースプリングス/Rainbow Springs(ロトルア)

ニュージーランド原産の動植物の宝庫である面積約22エーカーの自然公園。ニュージーランド最大かつ最も成果を挙げているキーウィ保護施設でもあり、1995年の開園以来、1200羽以上のキーウィを野生に戻しています。園内で行われているプログラム「キーウィ・エンカウンター」(要予約)に参加すると保護施設の活動の様子が見られ、ノースアイランド・ブラウンキーウィの卵やヒナを間近で観察できます。

レインボースプリングス
Photo: © Chris McLennan

所在地:192 Fairy Springs Rd., Rotorua
電話:04-920-9200
開園時間:夏期8:30~22:30(最終入園22:00)、冬期8:30~22:00(最終入園21:30)
入園料:大人NZ$40、子供(3~15歳)NZ$20
<キーウィ・エンカウンター>
所要:30分
開始時間:10:00~16:00の間に開催。詳細は公式サイトをチェック
料金(レインボースプリングスの入園料含む):大人NZ$50、子供(3~15歳)NZ$30
URL:www.rainbowsprings.co.nz

ウィロウバンク動物公園/Willowbank Wildlife Reserve(クライストチャーチ)

クライストチャーチ空港近くにある自然に近い環境が再現された動物園。ワラビー、クネクネピッグ、ケアなど多彩な動物が飼育されています。園内のキーウィハウスはガラス越しではなくかなり近くでキーウィを観察できる貴重な場所。ニュージーランド保護トラストと協力してグレートスポッテッドキーウィの繁殖活動も行っています。園内ではキーウィに関するガイドツアーも開催(要予約、詳細は要問い合わせ)。

ウィロウバンク動物公園
Photo: © The New Zealand Conservation Trust

所在地:60 Hussey Rd., Northwood, Christchurch
電話:03-359-6226
開園時間:夏期9:30~19:00(最終入園18:00)、冬期9:30~17:00(最終入園16:00)※キーウィの観察は10:30~
入園料:大人NZ$28、子供(5~14歳)NZ$11
URL:www.willowbank.co.nz

キーウィバードライフパーク/Kiwi Birdlife Park(クイーンズタウン)

キーウィのほか、トゥイ、ケア、トゥアタラなどニュージーランドの希少な動物を飼育している施設。園内のキーウィハウスでキーウィが見られ、1日4回餌付けの様子も観察できます。オーディオ機器を使った園内セルフツアーは随時開催され、日本語で解説が聞けるので便利です。

キーウィバードライフパーク
Photo: © TKiwi Birdlife Park

所在地:Upper Brecon St., Queenstown
電話:03-442-8059
開園時間:夏期9:00~18:00(最終入園17:00)、冬期9:30~17:30(最終入園16:30)
※キーウィの餌付けは毎日10:00、12:00、13:30、16:30
入園料:大人NZ$43、子供(5~14歳)NZ$22
URL:www.kiwibird.co.nz

スチュワート島/Stewart Island)

人が定住する島としてはニュージーランド最南端に位置するスチュワート島。総面積の約85%が国立公園に指定されているほど豊かな自然が残され、キーウィのほか、さまざまな鳥の生息地としても知られています。バードウォッチングとキーウィ観察を主目的としたトレッキングツアーもあり、野生なので確実に見られるという保障はありませんが、遭遇率が高いと評判です。ただし山歩き経験者向けでしっかりとした装備が必要です。

スチュワート島
Photo: © Venture Southland

ラゲッディレンジ・ウィルダネス・エクスペリエンス/Ruggedy Range Wilderness Experience

ツアー名:キーウィジャーニー/Kiwi Journey

所要:1泊2日
参加費用:大人NZ$650~、子供NZ$550~
所在地:14 Main Rd., Oban, Stewart Island
電話:03-219-1066
URL:www.ruggedyrange.com
スチュワート島全体の情報URL:www.stewartisland.co.nz