ダニーデンを拠点にオーロラ鑑賞 更に南へもう一度Flight to the Lights2[前編]

ダニーデンでキャンプ 星空を眺めながらオーロラを待つ

去年南半球初となったオーロラ巡行ツアーの第2弾が、先月3月22日、前回より大きな機体に国内外のオーロラファン達を乗せて飛び立ちました。たった一晩のフライトでしたが、非常に濃い体験だったため、2回に分けてご紹介したいと思います。今回はその前編です。

大成功だったFlight to the light 2

今回は、前回より大きい機体であるBoeing 787-9 ドリームライナーでのオーロラ巡行ツアーでしたが、滑走路の長さが足りないことからダニーデン空港発着ではなく、より大きいクライストチャーチ空港からの発着となり、私達はまず国内線でクライストチャーチ空港に行きました

ダニーデン空港からクライストチャーチ空港へ移動

説明書き:上空からの曇り空のダニーデン

 

飛行場から飛行場への移動だけなのでダニーデンからでも大きな負担は無く、ニュージーランド各地や他国から来る人にも便利になりました。 クライストチャーチ空港に到着すると、まずは隣にあるInternational Antarctic Centre (国際南極センター)に関係者が集合しました。

International Antartic Centre

International Antartic Centre内

集まった中には企画者の他に、手伝いに駆けつけていました何名ものオタゴ博物館のスタッフやオタゴ大学の関係者(物理学者など)がいました。このオーロラフライトの発案者でもあるオタゴ博物館館長を勤めているイアン・グリフィン氏は、非常に人望が厚くて、手伝いたいと集まった職員達は、 博物館で普段から好評の方々ばかりで心強い限りでした。

オタゴ博物館スタッフとオタゴ大学の面々

搭乗時間が近づき、空港へチェックインをするために向いました。

すると、国内外各地から集まったオーロラファンの姿がチラホラ伺えました。

大した広告も出さずに、ほとんどが口伝えで実現したオーロラファンによるオーロラツアーなので、特にツアーガイドがいるわけでもないのですが、参加者達は空港のロビーで他の旅行客に混じりつつも、ワクワクしながら飛行機を待っているマニアな雰囲気が漂っていました。

搭乗を待つ間オーロラの状況を確認している天体家たち

今回の機体、ドリームライナーが到着すると、更に盛りあがりました。とにかくスタイリッシュで窓も大きく機能的です。

ニュージーランド航空 Boeing 787-9 Dreamliner

離陸時間が近づくと、企画者はパイロットとフライトアテンダントの方々と一緒に搭乗して、ブリーフィングをしました。

今回使用した機体はニュージーランドと日本間を飛んでいる機体でもあり、その日はオークランドからパイロットとフライトアテンダントと共に飛んできて、翌日はすぐにオークランドに戻り、

機体は日本へ向かうというハードなスケジュールの中で、遥々南極近くまで飛ぶ予定でした。

行き先はオーロラのあるところ。クライストチャーチ空港発、クライストチャーチ空港着のチケット。

オーロラ写真

こちらは、企画者であり、ダニーデンのオーロラハンターたち4名が機内から撮影したオーロラ写真です。

搭乗者の技術的支援を行ったり、質問に答えたりしながら、前後左右を撮影しました。

ダニーデンのオーロラハンター達(左から、発案者イアン・グリフィン氏、ブラッド・フィップス氏、筆者、スティーブン・ボス氏)

イアン・グリフィン氏 

ビジネスクラス右側からのオーロラ

最前部であるコクピットからのオーロラ

スティーブン・ボス氏 

ビジネスクラス左側からのオーロラ

天の川とオーロラ

ブラッド・フィップス氏

エコノミー席右側からのオーロラ

エコノミー席右側からのオーロラ

筆者 中村太一

エコノミー席左側からのオーロラ

エコノミー席右側からのオーロラ

オーロラの動画(タイムラプス)

6時間以上にかけてオーロラを撮影した写真を、パラパラ漫画のように繋ぎ合わせて6分に凝縮したタイムラプスの動画です。オーロラの動きがとても分かりやすく、比べると全貌が見えます。

エコノミー席右側からのオーロラ

撮影 ブラッド・フィップス氏 

エコノミー席左側からのオーロラ

撮影 筆者中村太一

今回のオーロラは

 

  • 飛行時間:9時間38分
  • 空港:クライストチャーチ空港
  • 最高標高:41,000feet
  • 飛行距離:4,531km
  • 最南端:65.589°S 166.000°E
  • 機体:ニュージーランド航空 Boeing 787-9 Dreamliner
  • 特記:日付境界線を6度またいだ珍しい航路

 

フライトの夜は、統計上オーロラがよく発生する秋分に合わせていたのですが、予報によるとオーロラの活動は小さい可能性があると計測値は示していました。

 

オーロラ予報のウエブサイトAurora-services.eu(表示がUTC時間のため、12時間付け足すと現地時間になります)

しかしながら、飛び立ってから1時間もすると水平線の上にオーロラがあることが確認され、夜が深まるにつれ活動的も大きくなりました。太く明るくなったオーロラの周りを何度も行ったり来たり繰り返し、オーロラ直下を何度も通過しました。 旋回する際には機体が傾向くため、上空にあるオーロラが眺められたり、南極近くの上空を埋め尽くす雲海に反射したオーロラを見ることができ、帰路に向かうまで満足のいく迫力あるオーロラを眺めることができました。

今回は、南半球の特色でもあり、北半球では珍しいとされている、オーロラの赤い部分が、前回に比べてより多く確認されました。

緑の層の上に輝く赤いオーロラ

航路は、大まかな指定はあったものの、どのようにも飛んでも良いと同行していたニュージーランド航空のチーフナビゲーターからの太鼓判もいただいたため、オーロラのより見たい場所を巡行するために、時にはオーロラの下を何度も潜った結果、日付変更線を6回またぐような複雑なものとなりました。

オーロラを追いかけた後の複雑な航路