ダニーデンを拠点にオーロラ鑑賞 更に南へもう一度Flight to the Lights2[後編]

ダニーデンを拠点にオーロラ鑑賞 更に南へもう一度

前編に引き続き、南島から出航した2回目のオーロラ観測ツアー「Flight to the Lights 2」が、国内外のオーロラファン160名を乗せて南極の近くを巡回した時の話を紹介します。前編では、フライトまでの流れと、機内からのオーロラの写真を紹介しましたが、今回はフライト中の様子と企画の今後の動向について紹介します。

オーロラに向かって出発

夕方6時半になると、搭乗案内のアナウンスが流れました。
ついに、飛行機に乗り込む時が来ました。いよいよ人々は興奮の渦へ。

まずは、先に関係者だけが乗り込んで、機長とフライトアテンダントに挨拶をして、機内で最終打ち合わせをしました。意志疎通を取った後に握手をして一時解散。すぐに楽しみに待っている乗客全員の搭乗時間となりました。


いざ出陣という雰囲気で搭乗


機内での最終打ち合わせ

機内前方にあるのは、1席でNZ$6000(約46万円)のゴージャスなビジネスクラス。ベッドにもなる斜めに設置されている座席で、国際線同様に食事に至るまで、全てのサービスが非常に高いレベルでした。

中間には窓側のペア席で販売しているプレミアムエコノミークラス、そして後方にはより手頃な値段で人気のエコノミークラス。 各クラスとも本気度の高い人が多く、両窓際で離陸前からカメラを構えている人が多かったです。


出発待ち

飛立つと、添乗員は丁重に制止していたものの、シートベルトのサインが消える前から機材を早々と設置しようとする人もいる程で、ベルトサインが消えると同時に、まるで着陸時に急いで降りる人が多い時のように、人々が一斉に頭上のハッチを開け、機内では慌ただしくオーロラ鑑賞の準備が開始されました。

添乗員もオーロラが見え始める前に食事を片付けられるようにという配慮から、いつにもないスピートで夕食を提供していました。乗客が準備をするにつれ、どんどん、機内へ差し込む夕日が遮られていきました。後にオーロラが出てきた際眺めやすくする為の準備で、機内の光が窓に反射するのを避けるために、各々が窓を独自の方法で覆っていった為です。


忙しい機内の様子

機内のブランケットやジャケットなどをテープ止めしている人がいたり、写真撮影用の窓を覆う製品(レンズスカート)を用意したり、と色々と工夫して窓を覆いました。見る見るうちに、殆どの窓が覆われていきました。 


機内の光が反射している窓

中にはユニークな方法で反射を避けている人もいました。デイミアン・マクナマラ氏(Royal Astronomy Society New Zealand Space Weather Section Director)の浴槽に敷く滑り止めマットを加工した窓のマスキングと、吸盤で設置しているカメラがその一つです。


お風呂マットの付いた窓

その窓から撮影したデイミアン・マクナマラ氏のオーロラ

その遮光した席にデイミアン氏と一緒に座っていたのは、奨学生のティリー・キングさん。窓が覆われていて何も見えないものの、設置されたカメラで終始撮影を楽しんでいたようです。


デイミアン・マクナマラ氏とティリー・キング氏

今回最年少だと思われるティリーさんは、実は、オタゴ博物館のワイルドライフコンペティションでも受賞したことのある将来有望な写真家です。デイミアン氏夫妻が、地元の学生にオーロラを飛行機から見るという体験をプレゼントしたいという思いで、新聞でフライト同行者の公募をし、成績優秀で尚且つ先生の推薦も必須という条件を、みごとにクリアして選ばれたそうです。

終始、目が輝いていてとても嬉しそうでした。


出発前の笑顔

夜の7時半から朝の5時近くまでの9時間38分に渡るフライトのうち、6時間以上オーロラが観測されるという結果で、今回のフライトは大成功でした。 夕方に飛立ち、日が暮れるとともにオーロラが見え、薄明が長い事続いた後、月も水平線の下に消えていき、どんどん暗くなるのと共にオーロラも活動を強め、頭上で大きく輝きました。

 
オーロラの出現


オーロラの活動が高まる

ニュージーランド航空のチーフナビゲーターからは「どのように飛んでも良い」と許可をいただいていた事もあり、右左に旋回しながらオーロラの下を何度も潜り、機内は感動であふれました。


オーロラの下を何度も旋回して潜る

10時間に至る長時間のフライトが、休む暇もなくあっという間に過ぎていき、帰路に向かう時間となりました。

今回のフライトを前回と比較

初めての試みだった前回のFlight to the Lightsは、まだ実績もなく実際に見えるのか不安もあったことから企画陣の緊張度が高かったのですが、今回のFlight to the lights 2は緊張感が非常に少なく、どうすればもっと飛行機から見えるか、どうすればもっと楽しめるかに思考を向けることができました。

乗客の方々も、前回は、「南のオーロラまでみんなで見に行くフライトに乗ってみたい」、「本当に見られるかみんなで冒険しに行こう!」と本当に見えるのか探検をしに行くという雰囲気が強かったのに対して、今回は「オーロラオーストラリス(南半球のオーロラ)を見たくて来た」「飛ぶ飛行機から見えるオーロラを撮りに来た」という、間違いなく見える前提で来た人が多かったように感じました。写真を撮るための機材も準備万端で、入念に準備している人が多く、機材の取り扱い方も既に身につけていて、普段からオーロラを撮っている人は各々のカメラと技法で撮影していました。三脚とカメラバッグ所持者が多かったことからも、オーロラを撮影したくて来ている人が多いことが分かりました。

前回は、ほとんどがニュージーランド在住者だったのに対して、今回はより国際色豊かで、この企画だけのためにマレーシアから来ていた友達同士や、中国から高い機材をたくさん持ってきた熱心な写真家達、オーストラリアやカナダや南アフリカと、他国から来ている方がより多いように感じました。

あえてカメラを持たずに来た人達は、前回ではワイン片手で外の景色を眺めたり、久々に会う友達と話が盛り上がっていたり、日付変更線をまたぐことを聞きつけて2日にかけて誕生日を祝う人がいたりと、色々な楽しみ方をしていました。 それに比べると、今回は目視で鑑賞している人達も熱意が凄く、静かにずっと外を眺めている人や、機内のブランケットで完全に窓を封鎖して、2人で狭い床に寝そべりながら「オーマイゴッド!」と言い続けている方々がいたりしました。

今回の飛行機のBoeing787-9ドリームライナーは、前回のBoeing767に比べて全てに関してグレードが高く、窓も大きくてとてもオーロラ鑑賞に向いていました。より速いスピードで安定したフライトをこなし、より早くにオーロラの麓にたどり着けて、長い時間を快適にオーロラとともに遊覧できました。また、長時間のフライトで重要な椅子の座り心地も快適で、機内はまだ新しくて清潔でした。

オーロラに関しては、前回に比べてより一層南半球の特色ともされているオーロラの赤い層が、より多く確認されました(写真:一番上のを参照)。

また、今回のフライトで嬉しかった大きなボーナスは、流れ星がたくさん見えた事でした。


流れ星

第3弾も2019年に実施決定

FTTL2が今回あまりにも乗客に好評だったことから、第3弾のオーロラフライトとなる「Flight to the Lights 3」の現実的な話が着陸とともに進み、決定しました。現時点では2019年4月11日に飛び立つ予定です。

その際は、今回好評だったドリームライナーを使用する上で、またクライストチャーチ空港からの離着陸になることが予想されます。普段からオーロラを追いかけているオーロラハンター達多くの多くのが住む、インバーカーギルやダニーデンに住む人達、そしてダニーデンの町は、初回のようにダニーデン空港から飛んで欲しいという強い要望をあげていますが、ドリームライナーが飛び立つためには、大きめの滑走路が必要で、次回もその滑走路を備えているクライストチャーチ空港から発着になると現時点では考えられています。


Air New Zealand Boeing 787-9 Dreamliner

クライストチャーチ空港までの往復料金は掛かるものの、ダニーデンからの移動は国内線の飛行機であっという間に到着して非常に楽でした。国内各地への便数も多いことから、特に遠くから来る人にとって、とても便利だと思います。


Google Maps(ダニーデン空港からクライストチャーチ空港)

初回に比べて、第2弾はかなりのアップグレードでしたが、第3弾は更に知識と経験を活かしてオーロラを満足できるように飛行する予定で企画が進み始めています。

ご興味のある方は、企画を纏めているこちらの担当の方にメールで伝えておけば、企画公開時にメールがもらえるようになっています。

お問い合わせ先 :Orbit World Travel
担当者:Kylie Sutherland
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