果物
広い庭付き一軒家が主流のニュージーランドでは、「庭になった果物がおやつ代わり」というのが、ごく普通のこと。リンゴやブドウなど、洗わず皮もむかず、豪快に食べるのがニュージーランド流です。
八百屋やスーパーマーケットでは計り売りされており、少しずついろいろな味を楽しめるのも魅力です。
温暖な北島を中心に、生産地は全国にわたりますが、リンゴではホークスベイ地方、キーウィフルーツではベイオブプレンティ地方、オレンジでは北島北部のケリケリなどが有名。
また、日本なら高級フルーツ店でしか入手できないような南国フルーツの栽培、輸出も盛んになってきています。
ここでは、ニュージーランドならではの果物と、日本ではちょっと珍しい果物、合わせて19種類をアルファベット順に紹介します。

- Apricot
- アプリコット
- 中国原産。種に含まれる成分が、咳や下痢を止める効果を持っているため、中国をはじめ古くから薬としても珍重されてきました。酸味が強いため、日本ではジャムなどに加工されることが多いフルーツですが、ニュージーランドでは生で、それも皮ごと食べるのが一般的です。
- ●和名:アンズ
●旬:12~2月

- Avocado
- アボカド
- 中米原産。野菜のように見えますが、暖かい気候を好む木になる果実。北島北部ノースランド地方が栽培の中心地です。ビタミン、ミネラル類を豊富に含む果肉は、約20%が低コレステロール性脂肪。動脈硬化を防ぐアボカド・オイルの効能にも、世界の注目が集まっています。
- ●和名:ワニナシ
●旬:10~4月

- Blackberry
- ブラックベリー
- Brambleの別名を持つ、キイチゴの一種。ヨーロッパ原産のつる性植物で、最初は赤い実が、熟すにつれて濃い紫色になります。この色素には、眼精疲労に効くアントシアニンが豊富に含まれています。酸味が非常に強いため、多くはジャムなどの加工用に使われます。
- ●和名:クロイチゴ
●旬:12~3月

- Blackcurrant
- ブラックカラント
- 北欧原産。日本ではフランス語名Cassis(カシス)で、主に果実酒として親しまれていますが、この国では、主にジュースの材料とされています。大量のビタミンCとカリウム、ポリフェノールなど各種の抗酸化成分を含み、「薬に代わる奇跡の果実」とも呼ばれます。
- ●和名:クロスグリ
●旬:12~2月

- Boysenberry
- ボイズンベリー
- 1920年代にアメリカで発見された新種ベリー。現在、この国が世界一の生産と輸出量。芳醇な甘味と、アントシアニン、ビタミンA、B、C、葉酸、カロチンなどを豊富に含み、ガンや心臓病予防に効果があるとされます。旬が短い上、収穫後3日以内が食べごろという珍味。
- ●和名:アドベリー
●旬:12~2月

- Feijoa
- フェイジョア/フィジョア
- 中米原産のグアバの一種。パイナップルに似た独特の強い香りと甘味を持つトロピカルフルーツです。見た目は小さなアボカドのよう。生のまま半分に切り、ゼリー状の果肉中央部だけをスプーンですくって食べるのが一般的です。ジュースやジャムにも適しています。
- ●和名:なし
●旬:3~6月

- Kiwano
- キワノ
- アフリカ原産。ツノのような突起を持つ皮はオレンジ色で、中は鮮やかな緑色のゼリー状。キュウリのような白く軟らかい種ごと、生で食します。さっぱりとした甘さが特徴。1980年代以降、ニュージーランドの生産量は世界一で、日本へも高級フルーツとして輸出されています。
- ●和名:アフリカツノキュウリ
●旬:1~4月

- Kiwiberry
- キーウィベリー
- 中国原産。Hardy Kiwi、Baby Kiwi、Grape Kiwiなど多くの別名・商標を持っています。ブドウのように軟らかい皮は、品種によって濃い緑または赤色。中身の外見はキーウィフルーツのミニチュア、味はマスカット似。旬の時期が短いため、国内でもいまだに珍しい存在です。
- ●和名:ベビーキーウィ
●旬:2~3月

- Kiwifruit
- キーウィフルーツ
- 中国原産。1906年にこの国で改良された緑色の実のヘイワード種が、1940年代に欧米諸国への輸出商品として大ヒットし、国を代表するフルーツとなりました。日本への輸出も1960年代に始まっています。近年では、果実が黄色く甘味の強いゴールデン種も人気。
- ●和名:キウイ
●旬:4~11月(ゴールデン3~9月)

- Mango
- マンゴー
- インド周辺が原産のトロピカルフルーツで、4,000年以上の歴史と500以上の種を持つとされます。ニュージーランドで主に栽培されているのは、熟すにつれて皮がオレンジ色から赤に変わる、ケンジントン・プライド種。実は黄色く、独特の香りと濃厚な甘味を持ちます。
- ●和名:なし
●旬:12~4月

- Nectarine
- ネクタリン
- アメリカで開発されたモモの一種。皮には毛がなく、皮ごと食べられるフルーツとして人気があります。果実は濃い黄色で、甘味と酸味が強いのが特徴。大きさは日本の白桃より小さく、アプリコットやプラムと同じくらい。カリウム、ビタミンC、Aを豊富に含んでいます。
- ●和名:ズバイモモ/アブラモモ
●旬:12~3月

- Passionfruit
- パッションフルーツ
- ブラジル原産のつる性植物に実をつけます。皮は品種によって、濃い紫色または黄色に熟します。生のまま半分に切って、オレンジ色のゼリー状の袋に入った黒い種子部分を食べるのが一般的。トッピングソースやアイスクリームのフレーバーとしても人気があります。
- ●和名:クダモノトケイソウ
●旬:3~5月

- Pau Pau
- ポー・ポー
- 中南米原産のトロピカルフルーツ。たんぱく質を分解するパパイン酵素を含み、整腸作用が高いため、こってりした肉料理の後には特におすすめ。ビタミンC、ミネラルなど多くの栄養分も含んでいます。皮は緑から黄色に熟し、オレンジ色の実は独特の甘味を持っています。
- ●和名:パパイヤ/チチウリ
●旬:通年

- Pear
- ペア
- ヨーロッパ原産で、多くの品種を持ちます。日本では、ラ・フランスが有名ですが、ニュージーランドで主に栽培されているのは、皮が黄色く、なめらかな甘味のパッカム種と、日本梨のような茶色の皮をしたボスク種。数は少ないですが、赤い皮のレッド種も売られています。
- ●和名:セイヨウナシ
●旬:2~9月

- Pitaya
- ピタヤ
- 中米原産のサボテン科植物で、果実は直径15cmほどの大きさに育ちます。鮮やかな濃いピンク色と黄色の2種類ありますが、味に違いはありません。小さな黒い種ごと食べられます。たんぱく質、ビタミン、ミネラルなどの栄養価が高く、糖尿病予防に効果があるとされます。
- ●和名:ドラゴンフルーツ
●旬:12~3月

- Plum
- プラム
- 中国原産。皮ごと食べられる人気のフルーツで、鮮やかな赤い皮のサンタ・ローザ種や、より甘く皮は紫がかった黒い色のブラック・ドリス種が主流になっています。黄色い実はネクタリンより軟らかく、非常に酸味が強いのが特徴です。ジャムやシロップ漬けにも適しています。
- ●和名:セイヨウスモモ
●旬:1~3月

- Raspberry
- ラズベリー
- ヨーロッパ原産。かなり酸味が強いのですが、生で食べるほか、ヨーグルトやケーキに混ぜ込んだり、ジャムにして食されることも多いベリーです。「ラズベリーケトン」と呼ばれる成分が脂肪の分解を促進するとして、ダイエット食品として日本で話題になったこともあります。
- ●和名:キイチゴ
●旬:12~3月

- Tamarillo
- タマリロ
- 南米原産のトロピカルフルーツで、中高木になる果実ですが、味、香り、見た目のどれもトマトに似ています。半分に切り、オレンジ色の果肉を残して黒い種子部分をスプーンですくってそのまま、あるいは砂糖をかけたり、野菜サラダに加えたりして食べるのが一般的です。
- ●和名:ツリートマト
●旬:5~10月

- Tangelo
- タンジェロ
- タンジェリンとグレープフルーツの交配種で、イヨカンを思わせる芳醇な甘味を持ちます。薄皮はネーブルのように軟らかく、種がほとんどないため、食べやすいのが特長。外皮の色は黄色がかったオレンジで、ヘタの周囲は大きく出っ張った、いびつな形をしています。
- ●和名:なし
●旬:1~3月
写真協力:Hans Kuiper (New Zealand Fruitgrowers Federation)、Martin Heffer (Horticulture and Food Research Institute of NZ Ltd.)、Zespri International Ltd.、Enzed Exotics Ltd.、Berryfruit Export NZ Ltd.、Just the Berries Ltd.、New Zealand Feijoa Growers Association
*『Quarter』Issue 16に掲載した「New Zealand 食べもの図鑑」を一部転載しています。
*『Quarter』Issue 16に掲載した「New Zealand 食べもの図鑑」を一部転載しています。


