魚介類
全国各地で新鮮なシーフードを入手できるのは、四方を美しい海に囲まれた島国ならでは。
亜熱帯から亜南極圏にまたがる、約220万平方kmという世界でも4番目に広い専用管理漁業海域には、1,000種以上の魚が生息しています。
その中で、ニュージーランドの漁業を支えているのは約100種。魚の種類ごとに政府が年間漁獲高や漁獲可能サイズを設定する漁業マネージメント・システムは、世界の注目を集めています。
国内の販売価格は肉類と比べて割高ですが、近年のヘルシー志向にも支えられて消費量は右肩上がりとなっています。
ここでは、レストランやフィッシュ&チップス店のメニュー、スーパーマーケットに並ぶ、ニュージーランドの代表的なシーフード19種をアルファベット順に紹介します。

- Alfonsino
- アルフォンシーノ
- 主に北島北部の深海に生息しており、Red Snapperの別名もあるタイの一種です。身は白くジューシーで、繊細な風味。ほどよい脂肪分を含み、どんな調理方法にも適していますが、ニュージーランドではBBQで軽く焼くか、薫製にするのが一般的です。
- ●和名:キンメダイ/ヒラキンメ
●サイズ:30~50㎝
●調理方法:刺身、網焼き、フライ

- Blue Cod
- ブルー・コッド
- ニュージーランドの沿岸にのみ固有種で、名前にはコッド(タラ)と付いていますが、実際はスズキの一種。身は白または薄いピンクで脆く、甘くて繊細な味わいが特徴。冷凍には向かないので、新鮮なうちに中火で軽く焼き上げるのがおすすめです。
- ●和名:トラハゼ/トラギス
●サイズ:30~40㎝
●調理方法:網焼き、フライ、鍋

- Crayfish
- クレイフィッシュ
- 正式名はRock Lobster。漁獲できる量とサイズに厳しい制限があるため、日本の伊勢海老と同じく高価。味も似ていて繊細な甘味があります。エサを仕掛けたポットを海中に沈めて捕獲します。ホエールウォッチで有名な南島カイコウラが最大の漁場です。
- ●和名:イセエビの一種
●サイズ:25~30cm
●調理方法:刺身、網焼き、蒸し

- Green Lipped Mussel
- グリーン・リップト・マッスル
- この国に固有種のムール貝。全国の海岸に生育していますが、商業用はすべて養殖。メスはオレンジ色、オスはクリーム色をしています。濃厚な味わいで、白ワイン蒸しに最適。関節の炎症を抑える成分を含むことでも注目を集めています。
- ●和名:ムール貝の一種
●サイズ:7~15㎝
●調理方法:蒸し、フライ、鍋

- Gurnard
- ガーナード
- そのニンジンのような容姿からCarrotというニックネームも付けられている魚です。小さなカニとエビ、小魚をエサにしており、全国の近海に生息しています。身は締まっていて低脂肪。魚肉もほんのりピンク色で風味が良く、刺身にも適しています。
- ●和名:ホウボウ
●サイズ:30~50㎝
●調理方法:刺身、網焼き、フライ

- Hapuka
- ハプク
- HapukuまたはGroperの別名も持っています。バスによく似た姿をしていますが、より細身で突き出た下あごが特徴。大きいものなら体長2m、重さ50kg以上に成長する大型の深海魚です。白く締まった魚肉はジューシーで、刺身にも適しています。
- ●和名:アラ/クエ
●サイズ:80~100㎝
●調理方法:刺身、網焼き、フライ

- Hoki
- ホキ
- Blue Hake、Blue Grenadier、Whiptailなどの別名も持っています。ニュージーランド漁業にとって最も重要な魚で、アメリカ、ヨーロッパに次いで、日本への輸出量も多く、マクドナルドの定番メニュー、「フィレオ・フィッシュ」の材料にも使われています。
- ●和名:なし
●サイズ:60~100㎝
●調理方法:蒸し、網焼き、フライ

- John Dory
- ジョン・ドリー
- 人名のような変わった名前ですが、この国ではごく一般的な食用魚。北島ベイ・オブ・プレンティ地方の沿岸に最も多く生息しています。弾力がある白身は、繊細な味わいで刺身にも最適。冷凍には向かないので、新鮮なうちに軽く焼いて調理するのがコツです。
- ●和名:マトダイ/マトウダイ
●サイズ:30~40㎝
●調理方法:刺身、網焼き、フライ

- Kahawai
- カーワイ
- 全国の沿岸に生息する魚ですが、南島カイコウラ沖で最も多く漁獲されています。身は締まっていてジューシー。生だと濃いピンク色をしていますが、調理すると白っぽくなります。クセのある味なので刺身にはあまり適しておらず、燻製が最適とされます。
- ●和名:オキスズキ
●サイズ:40~50cm
●調理方法:網焼き、フライ、薫製

- Orange Roughy
- オレンジ・ラフィー
- 主に南島南部の沖合いで、深海底引き網漁によって捕獲されるタイの一種です。白く締まった身には、貝のような繊細な甘味があります。また、皮の部分に含む栄養価の高いオイルは、保湿柔軟材としてスキンケア製品の成分にも利用されています。
- ●和名:ヒウチダイ
●サイズ:30~40㎝
●調理方法:蒸し、網焼き、フライ

- Oyster
- オイスター
- 全国の沿岸で採れる人気のシーフード。レモン汁をかけて生で食べるのが一般的です。普通のカキ以上にクリーミーで甘味があるのは、ブラフ・オイスターという貝殻の平らな種。養殖不可能で、南島南端のブラフ沖では毎年3~8月にのみ漁が解禁されます。
- ●和名:カキ
●サイズ:8~12㎝
●調理方法:生食、網焼き、鍋

- Pipi
- ピピ
- Hardshell Clam、Goolwa Cockleなどの別名を持つ貝。干潮の砂浜6~10cmの深さに潜んでいるため、浜を歩きながら足のかかとを使って掘り当てるのが伝統的な採取方法です。身は非常に甘く、シーフードチャウダーやワイン蒸し、鍋に最適といえます。
- ●和名:ハマグリの一種
●サイズ:3~5㎝
●調理方法:網焼き、蒸し、鍋

- Rig
- リグ
- Spotted Dog Fish、Gummy Sharkなど、多くの別名を持ちますが、中でもフィッシュ&チップスの店では、レモンフィッシュ(Lemon Fish)の名で定番メニューに並んでいます。身は締まっていて小骨もなく、クセのない味わいで、どんな調理方法にも合う食材です。
- ●和名:ホシブカ
●サイズ:70~100㎝
●調理方法:網焼き、フライ

- Salmon
- サーモン
- 北太平洋地域に生息するPacific King Salmonという種で、日本でおなじみのシロザケ(鮭)とは別種になります。漁獲高の約70%は日本へ、10%はオーストラリアへ輸出されるため、国内ではかなりの高級食材。サケより油分が多く、味もこってり濃いのが特徴です。
- ●和名:マスノスケ
●サイズ:70~100㎝
●調理方法:刺身、網焼き、フライ

- Sand Flounder
- サンドフラウンダー
- 別名 Diamond Flounder、または Dab。全国の沿岸に生息していますが、北島北部の沖合いでは特に多く見られます。繊細な味わいの白身はジューシーで、どんな調理方法にも合います。切り身にするときは、冷凍すると味が落ちるので注意。
- ●和名:カレイ
●サイズ:25~35㎝
●調理方法:刺身、網焼き、フライ

- Scampi
- スキャンピ
- 亜南極圏の冷たい海に生息しています。薄いピンクとオレンジ色のしま模様、非常に長いハサミが特徴。身にはクレイフィッシュ以上の甘味がある高級食材です。特に刺身は、ボタンエビのような極上の味わい。高級日本食レストランで食べられます。
- ●和名:アカザテナガエビ
●サイズ:10~20㎝
●調理方法:刺身、網焼き、フライ

- Snapper
- スナッパー
- 主に北島沿岸と南島のマールボロー・サウンド沿岸に生息するタイの一種。この国では、フィッシュ&チップスの定番メニューでもあります。白身はデリケートな味わいで、どんな調理法にも合いますが、火を通しすぎると、すぐに乾いて味が落ちるので注意。
- ●和名:タイ
●サイズ:30~60㎝
●調理方法:刺身、網焼き、フライ

- Tarakihi
- タラキヒ
- 首都ウェリントン周辺の海を好んで生息するタイの一種です。白身は締まっていてクセのない味で、フィッシュ&チップスの材料に使われることも多い魚。刺身にしてもおいしく食べられます。火を通しすぎると、すぐに乾いて味が落ちるので注意。
- ●和名:シマクロダイ/フエフキダイ
●サイズ:30~40㎝
●調理方法:刺身、網焼き、フライ

- Trevally
- トレヴァリー
- 暖かい海を好み、主に北島沿岸に生息しています。刺身にしてもおいしい食材ですが、濃い色合いのため、ニュージーランド人には敬遠されがち。火を通しすぎると乾いて硬くなるので、焼くときには中火でミディアムレア程度にするのがコツです。
- ●和名:シマアジ
●サイズ:30~50㎝
●調理方法:刺身、網焼き、フライ
写真協力:NZ Monkey、New Zealand Seafood Industry Council (SeaFIC)
*『Quarter』Issue 16に掲載した「New Zealand 食べもの図鑑」を一部転載しています。
*『Quarter』Issue 16に掲載した「New Zealand 食べもの図鑑」を一部転載しています。

